池底溶岩

清見岳溶岩の噴出動直後( 5~3万年前)に発生したと考えられている指宿火山群の中では最大規模の溶岩流の噴出物で、池田湖と鰻池の間の溶岩台地を構成しています。分布の形状により池底、鷲尾岳付近から噴出したと考えられていますが、池底マールを噴出源とするだけの根拠はありません。池田湖南東部で権現山成層火山体の火口状地形を埋めて池田湖に流下し、新永吉から()(さがり)にかけての急崖を形成。右の画像は発達した単斜輝石斜方輝石流紋岩の柱状節理を明確に確認することのできる新永吉側で、左(東)側後方に松ヶ窪・池底マールが位置します。左の画像は尾下側。先端に権現山成層火山体が露出しています(何れも画像クリックで拡大表示されます)。

尾下からの池底溶岩
新永吉の棚田越しの池底溶岩

帝国陸軍測量図 - 新永吉・尾下
噴出が53,000年前頃とされる清見テフラに覆われておらず、姶良カルデラ由来の大隅降下軽石(25,000~29,000年前頃)に覆われていることから5~3万年前の噴出物と推定されています。

8・6水害(平成51993)年8月豪雨)の先行降雨により崩落が発生するまで、池田湖畔には新永吉と尾下を結ぶ道がありました。池底溶岩の噴出源候補である池底は、明治時代の干拓工事が実施されるまで湖だったのですが、右の地図が作成された頃には既に陸地化していたようです。





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