2017年には、知林ヶ島の北に当る喜入沖を震源とする比較的大規模な地震がかなりの頻度で発生しました。3万年前頃に発生したと考えられる火砕流の噴出源と考えられる辺りです。指宿在住で当初より地震と認識されていた方々は少なく、桜島の噴火が普段より大きい、といった反応が大勢だったというのが現実なのですけど・・・。
九州電力の想定(“玄海原子力発電所 火山影響評価について”,2013年9月25日;“川内原子力発電所 火山について”,2014年4月23日)では、阿多カルデラの破局的噴火の間隔は約14万年(阿多鳥浜噴火25万年前~阿多カルデラ噴火11万年前)と長く、次回の破局的噴火までには時間的余裕があるとされ、2017年11月に原子力規制庁が公表した“九州電力株式会社 川内原子力発電所 火山モニタリング結果に係る評価について(案)”も阿多カルデラの“活動状況に変化なし”とするものを含む九州電力の火山活動に関する評価結果を“妥当”としていますが、右の図は産業技術総合研究所 地質調査総合センター“大規模噴火データベース”の“阿多カルデラ”のページにある“北部”阿多カルデラのデータを地理院タイルにプロットしたものです。2017年の一連の地震の震源に照らし合わせれば、多少警戒しておいた方がいいのかもしれません[1]。
以下の各画像は福岡管区気象台・鹿児島管区気象台の報道発表資料(地震活動概況もしくは速報を含む地震解説資料。リンク切れとなっているものは国立国会図書館のインターネット資料収集保存事業で保存されているファイル)にリンクしています。
2017年7月15日
同日07:12:35.1にはM3.4の地震も発生しています。
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