新エネルギー総合開発機構(1986)[1]の“阿多中央円頂丘火山岩類”のうち“大山地区中央円頂丘(久世岳溶岩、辻之岳溶岩、竹山火山岩頸)”を、川辺・坂口(2005)[2]が組成の差に基いて竹山溶岩と分離し、再定義した斜方/単斜輝石デイサイト(辻之岳)・流紋岩(久世岳)溶岩ドーム群(ltd)で、竹山の火山岩頸と同時期に活動したと考えられる指宿火山です。久世岳、辻之岳、竹山、俣川洲を結ぶ線は、池田湖から山川マールにかけての山川-松ヶ窪構造線と鋭角的に並行して走ります(竹山-辻之岳構造線)[3]。川辺・坂口(2005)で採用された久世岳の試料の二酸化珪素(シリカ)とアルカリ成分の含有量は、こちらからpop-up表示される図に示す比率となっています。
辻之岳溶岩の露頭を確認することはできませんでしたが、新エネルギー・産業技術総合開発機構による試錐調査では、権現山火山砕屑岩類を覆い、池田火山砕屑岩類に覆われる、150mの層となっています(山川大山の岡児ヶ水側)[3-柱状図]。
また、久世岳溶岩は、山川層を覆い、鍋島岳溶岩に覆われる240mの層です(開聞仙田の鍋島岳側)[1-柱状図]。
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