鷲尾岳溶岩ドーム

鷲尾岳は池田湖と鰻池の間にある溶岩ドームで、標高は清見岳の401.9mを僅かに上回る411m。指宿火山群の中では最も高い山体です。頂上の展望台は老朽化により取壊されており、植生が視界を遮る状態となっていますが、他にも鰻池・成川・山川マールが直列する構造線と竹山、俣川洲の連なる溶岩脈を確認できるポイントがあります(山川・成川マールのページの最初の画像のうち鰻池越しに山川湾を望むものは鷲尾岳からのものです)。

清見テフラに覆われず、大隅降下軽石の下位にある暗灰色の斜方/単斜輝石デイサイト溶岩lwd)により成り、中村真人“指宿火山地域における新しい火山活動の可能性(火山 第2 25 3号,1980年)で採用された試料の二酸化珪素(シリカ)、アルカリ成分含有量は各々64.2%6.0%となっています。清見岳溶岩ドーム池底溶岩よりも新しい、年代値では5~3万年前の地質と推定されています。

画像をクリックすれば道路脇の露頭が表示されます。

鷲尾岳溶岩露頭 鷲尾岳溶岩露頭
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